スマートフォンの普及により、SNS(ソーシャルネットワークサービス)の利用が急拡大しました。
今や多くの情報をSNS経由で得る人が増え、人と人との関わりもSNSで行なわれる時代です。
そんななかで広がっているのが、SNSアカウントの乗っ取り被害です。
知らない誰かにログイン情報を調べられ、SNSアカウントを使用されてしまう被害が相次いでいます。
場合によっては被害が周囲の人々に飛び火してしまうため、速やかな対策が必要です。
もし関西・中四国など西日本エリアでSNS乗っ取り被害を解決したいなら、当探偵事務所にご相談ください。
この記事では、SNSアカウント乗っ取りの手口と対策方法をご紹介します。
目次 [ 閉じる ]
SNSアカウントとは、どのようなことを指すのでしょうか。基礎的な知識を頭に入れることで対策もしやすくなるので、まずはその定義を確認しましょう。
SNSアカウントの乗っ取りとは、アカウント名義人以外の第三者が、名義人の許諾を得ずに不正にアカウントを使用することです。
現在SNSアカウントは、個人間のやり取りだけでなく情報発信や各種サービスへの登録など、さまざまな役割を持ちます。
年々SNSアカウントの乗っ取りによる被害規模は拡大しているため、警戒が必要になります。
大阪府警察は、SNS乗っ取りの手口を公開して注意を呼びかけています。
➀.犯人は、あなたの知人などを装い、あなたの携帯電話番号を聞き出します。
➁.あなたは、知人だと思い込んで、安易に携帯電話番号を教えてしまう。
➂.犯人は、聞き出した携帯電話の番号で(LINEに)ログインします。
➃.あなたがいつも使っている端末(スマホ、タブレットなど)ではないことから、SNS運営者は、本人確認のために、あなたの端末にショートメールで認証番号を送ります。
➄.犯人から再度連絡があり、あなたに送られてきた認証番号を聞き出そうとします。
➅.あなたは、相手を知人だと思い込んでいるので、言われるまま安易に認証番号を教えてしまう。
➆.犯人は、あなたになりすましてログインし、あなたのアカウントを乗っ取ってしまいます。
(引用:多発!SNS乗っ取り/大阪府警本部)
現在、多種多様なSNSが人々の間で使用されています。
それぞれのSNSごとに想定される手口も異なるため、複数のSNSを使用する人はいくつもの対策を講じる必要があります。
代表的なSNSにおいて、想定されるアカウント乗っ取り手口を紹介します。
X(旧Twitter)は、登録しているメールアドレスとパスワードがわかれば、誰でもログインできてしまう仕様です。
そのため、不正アクセスによって登録したアドレスとパスワードが判明すれば、アカウント乗っ取りが可能になってしまいます。
また、アカウントIDを入力すればパスワードだけでのログインもできてしまいます。
もし生年月日などの個人情報から推測できるパスワードにしていた場合、不正アクセスせずとも乗っ取り可能であることは知っておきましょう。
LINEのログイン時には、電話番号と4桁のPINコードを求められます。
もし電話番号がわかれば、ターゲットに知人を装って連絡してPINコードを聞き出す手口が想定されます。
怪しい電話があった場合はPINコード聞き出し目的が想定されるため、警戒を強めましょう。
Instagramのログインには、電話番号・メールアドレス・ユーザー名のいずれかとパスワードの入力が必要です。
つまり、パスワードさえ判明してしまえばログイン可能になってしまいます。
パスワードの入手は個人情報からの推測での入力や、友人・知人を装っての聞き出しなどが代表的な手段です。
他にも、ハッキング攻撃などによって端末から情報を抜き出す手口もあるため、セキュリティ強化も有効な対策になります。
世界で一番利用者数の多いSNSであるFacebookでも、乗っ取り被害は発生しています。
Facabookの乗っ取りにおいては、偽のログインページやセキュリティ警告を経由したログイン情報入手の手口があります。
被害者は本物のページや警告だと信じて、指示通りにログイン情報を入力します。
その情報は犯人に筒抜けとなり、入手した情報を使って簡単にアカウントを乗っ取ってしまうでしょう。
WebページのURLを見れば本物のページかどうか判別可能なので、ログイン情報を求められた際には注視しましょう。
若者を中心に人気を集める動画中心のSNSであるTikTokにも、乗っ取り被害が存在します。
不正アクセスによってアカウント情報を盗み取り、ログインして乗っ取ってしまうのです。
乗っ取られたアカウントは動画を全削除されたり、非公開の動画を公開されてプライバシーも侵害されてしまいます。
他にも、乗っ取ったアカウントを詐欺被害のために使用することも。
以前、有名YouTuberのSEIKINさんがTikTok乗っ取り被害を公表し、全削除された動画を復旧させたことも話題を集めました。
SNSアカウントの乗っ取りによってもたらされる被害には、生活に直接影響を与えるものも存在します。
想定される被害を理解しておくことで、より入念な対策が可能になるでしょう。
アカウントの持ち主を演じて情報発信などを行なう「なりすまし」は、乗っ取り被害の定番ともいえます。
想定されるなりすまし被害には、下記のようなものがあります。
いずれも、無関係の人から見ればアカウントの名義人による発信だと認識してしまうものです。
誤解を与えてしまうため、なりすまし被害には早急に対処する必要があります。
アカウントを乗っ取ることは、アカウントに保存された個人情報の入手も可能になってしまいます。
もしログインに使う情報以外にも個人情報を登録していた場合、それらも見られてしまう可能性は極めて高いです。
また、メッセージのやり取りも見られるため、秘密にしておきたかった情報も流出してしまうでしょう。
このように、SNSアカウントの乗っ取りは保存していたものすべてが丸裸にされてしまう被害が想定されます。
SNSアカウントを乗っ取られると、アカウントを自由に扱えてしまいます。
過去の投稿をすべて削除されたり、勝手に投稿を更新されてしまうことも。
なかにはアカウントのアイコンやパスワードをすべて変更され、完全にアカウントを奪われてしまう可能性も高いです。
このような被害は、SNS内で知名度を集める人が受けた場合はより甚大なものになります。
乗っ取ったアカウントを利用して、虚偽の内容を投稿されてしまう被害もあります。
アカウント名義人に関する偽りの情報発信であったり、根拠のない主張に利用されるケースもあるでしょう。
自分がまったく関与していない内容を、自分名義で発信されるのはあらぬ誤解を招きます。
内容によっては社会的信用を疑われる可能性もあるので、対策は早い内に行ないましょう。
乗っ取られたアカウントが、架空請求に使われてしまう可能性もあります。
この場合、ターゲットになるのはフォロワーの人々で、信頼関係を利用してメッセージに記載の不正請求ページに誘導します。
まんまとページを表示してしまった人は、高額の架空請求やフィッシング詐欺を受けたり、ウイルスやスパイウェアを取り込んでしまうでしょう。
乗っ取りによる影響は、他のユーザーにも拡大する可能性を頭に入れておくべきです。
SNS利用者の中には、ソーシャルログインを活用している人も多いでしょう。
SNSの登録情報を使って他サイトの登録・ログインを可能にする仕組み
もしソーシャルログインに使っているSNSを乗っ取られてしまうと、使用する各種サービスも不正にアクセスされる可能性が高まります。
この場合、被害規模はSNS乗っ取りだけにとどまらないほどに拡大する恐れも。
また、サイトそのものがハッキング用に作られているケースも。
このようなサイトにソーシャルログイン機能を適用すると、簡単に情報を抜かれてしまいます。
ソーシャルログインを利用したことがある人は、よりSNSアカウントのセキュリティ強化に努めましょう。
SNSアカウントの乗っ取りリスクは、SNSを使用する限り存在し続けるものです。
そのため、乗っ取りを防止する対策だけでなく、被害を受けてからのいち早い対処も頭に入れておく必要があります。
また、乗っ取り被害を受けた際の相談先もご紹介します。
乗っ取り被害を受けた場合、SNSの運営会社に被害を報告しましょう。
SNSの運営であれば、過去のアカウントの使用歴から報告の正当性を判断し、適切な対処を行なってくれます。
乗っ取られたアカウントの削除や、場合によっては削除された投稿の復元も可能です。
ただし、SNSの運営会社には日々無数のトラブル報告が寄せられています。
そのため、望んだ対処を行なえない可能性があることも認識しておきましょう。
SNSアカウントのセキュリティ強化のために、推奨されているのが二段階認証です。
登録情報に加えて端末による認証を行なう方法
二段階認証を使えば、アカウントの持ち主の端末での認証が必要になります。
そのため、パスワードを知られただけではログインされません。
なかにはSIMカードをも偽装して二段階認証を突破される場合もありますが、被害の可能性は明らかに減らせる対策です。
生年月日などの個人情報を由来にしたパスワードだと、推測によって突破されてしまう可能性が存在します。
そのため、複雑なパスワードに変えるのも有効な対策です。パスワードの複雑化は、下記のような方法で実施できます。
また、パスワードをランダム生成するソフトを使えば、無作為な文字列のパスワードを作れます。
個人情報からの推測もできなくなるため、セキュリティを強化したい方はおすすめです。
どんなに信頼できる人であっても、個人で使用するSNSアカウントの情報は教えないようにしましょう。
なぜなら、どれだけ自分がセキュリティ対策を徹底していても、他人が同じような対策を敷いているとは限らないからです。
そのため、他人から自分のアカウント情報が漏れて乗っ取りが発生すれば本末転倒。
アカウント情報を分散させることは漏えいリスクを増やすことになるので、共有は控えましょう。
ソーシャルログイン機能は便利な反面、乗っ取り被害を拡大させる恐れがあるともいえます。
もしものときを考えて、大事な情報を登録するサイトはあえてソーシャルログイン機能を外すのも有効な対策です。
重要かつログイン頻度の高いサイトにおいては、パスワードを暗記して都度ログインするなど、あえて手間をかけるのもセキュリティ面では有効。
便利さによって生まれるリスクも加味した上で、どれだけの機能を付与するかを考えましょう。
もしSNSの乗っ取り被害を受けた場合、被害規模によっては警察に捜査を依頼するのも手です。
しかし、乗っ取りによる被害を示せる明確な証拠がなければ警察も動けません。
SNS乗っ取りの証拠を掴むなら、探偵に調査を依頼するのがおすすめです。
乗っ取りの原因がウイルスやスパイウェアによるハッキングなら、端末を解析するフォレンジック調査で原因を特定できます。
どのような経路でハッキングされたか解析することで被害の証明となり、警察も捜査に乗り出せます。
当探偵事務所には端末解析の専門技術を持つ調査員が在籍しており、的確な調査を実施可能です。
SNS乗っ取りの実態を解明したい方は、ぜひ一度当探偵事務所にご相談ください。
SNSアカウントの乗っ取りは、SNSが普及した現在では誰の身にも起きうる犯罪被害です。
個人情報が流出するだけでなく、自らの信用を毀損されてしまう可能性もあるでしょう。
便利な技術が普及する反面、その裏に存在するリスクには的確に対処する必要があります。
また、SNS乗っ取り被害はできる限り素早い動き出しが解決の近道です。
当探偵事務所の本社は東京にあり、西日本エリアの調査拠点として大阪にも事務所を開設しました。
大阪の事務所開設により、関西・中四国といった地域への調査が従来以上のスピードで対応可能になりました。
また、東京の事務所にまで向かわずとも、対面で調査に関する詳細なお話が可能になるため、より大きな安心感を抱いていただけます。
西日本エリアでご相談を検討される方は、ぜひ一度ご相談ください。
電話・メール・LINEから24時間365日ご連絡を受け付けております。
監修者・執筆者 / 武田
探偵歴15年以上の中で、徹頭徹尾トラブル対策・解決のみに特化。 緻密な戦略を駆使し、最前線で活躍中。
Copyright(C) 西日本トラブル対策専門窓口. All Rights Reserved.
(C) 西日本トラブル対策専門窓口