ハッキング・不正アクセスの手口
ハッキング・不正アクセスを対策するには、まずその手口を把握する必要があります。実際に使われる手口を理解することで、より効果的な対策が可能です。
ソーシャルエンジニアリング
ソーシャルエンジニアリングとは、情報通信技術を使用せずに不正アクセスのための情報を盗み出す手口です。実際に使われる手法としては、他人になりすましてアクセス情報を聞き出したり、操作画面の盗み見、廃棄物からのアクセス情報の入手と原始的な方法ばかり。
しかし、実際に2018年の仮想通貨取引所の個人情報流出は、ソーシャルエンジニアリングによって引き起こされています。ヒューマンエラーを利用したハッキング・不正アクセス方法だと言えます。
ブルートフォースアタック(辞書攻撃)
ブルートフォースアタックとは「辞書攻撃」とも呼ばれ、考えられるすべてのパスワードの組み合わせを用いてアクセスを試みる手口です。
確かに、原理上はあらゆる配列パターンを試せば何桁のパスワードでも一致しますが、途方もない労力が必要になります。
しかし、この手法はコンピューターによる高速解析が用いられる場合があり、短時間で解読される危険性があります。
そのため、できるだけ文字数の多いパスワードに変えることで解読される危険性を減らせます。
クロスサイトスクリプティング(XSS)
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、不正に埋め込まれたコードによって不特定多数のサイト閲覧者にサイバー攻撃を仕掛ける手法です。これにより、サイト閲覧者の個人情報が流出したり、マルウェア感染を引き起こす被害が生じます。
攻撃用のスクリプトはいかにも本物のポップアップ通知のような見た目をしており、簡単には見分けがつきません。
Webサイト側の脆弱性を突かれることが多いため、サイト運営者側の対策は欠かせません。利用者としてもウイルス対策ソフトを導入しておくなどの対策が必要です。
Emotet(エモテット)
Emotet(エモテット)とはメールに忍び込むマルウェアで、ウイルス対策ソフトでも検知されにくい特徴を持ちます。Emotet(エモテット)に感染したユーザーの端末にあるメール履歴から、感染拡大のためのメールが送信される被害が主です。
感染することで個人情報の漏えいやフィッシング詐欺を受ける可能性があるでしょう。
DoS攻撃・DDoS攻撃
DoS攻撃は、対象のWebサイトに過剰なアクセスを仕掛けてサーバーダウンさせる攻撃手法です。DDoS攻撃はその発展形となり、不正アクセスした複数の端末から過剰アクセスを行なうため、より攻撃力が上がります。
狙いとしてはサイト運営者への妨害行為や嫌がらせ目的が挙げられるでしょう。企業サイトであってもサーバーダウンとなるため、個人運営のサイトともなれば被害は甚大でしょう。
マルウェア感染
マルウェアとは、損害を与えるなど悪意のある目的で作られたソフトウェアの総称です。下記のような一度は耳にしたことがあるようなものも、すべてマルウェアの一種です。
- コンピューターウイルス
- ランサムウェア
- スパイウェア
- トロイの木馬
- ワーム
個人情報流出やデータの改ざん、乗っ取り被害など大きな損害を受けるでしょう。
ゾンビコンピューター化
ゾンビコンピューターとは、ハッキング・不正アクセスによって乗っ取られ、操作できなくなった端末の総称です。ゾンビコンピューターにされることで、自分の端末が他者へのハッキング・不正アクセス攻撃の道具にされてしまいます。
名義は乗っ取り被害者のままなので、まるで犯罪に加担していると見なされてしまいかねません。あらぬ疑いをかけられるという二次被害も生じるでしょう。
SIMスワップ攻撃
SIMスワップ攻撃とは、ターゲットの電話番号を自分のSIMカードに移し、SMSを受信することで二段階認証を突破する攻撃方法です。携帯会社に個人情報を伝達すれば、ターゲット名義のSIMカードの再発行もできてしまいます。
また、ターゲットのスマートフォンに自分のSIMカードを挿入して二段階認証を突破する手口もあります。
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺とは、偽のサイトにアクセスしたユーザーから個人情報を抜き取る手口です。これにより、身に覚えのない高額請求や口座残高の不正な引き落とし、SNSアカウントの乗っ取りなどの被害を受けます。
被害を受ける経路としては、既にフィッシング詐欺を受けた他人からのメッセージなどが挙げられます。
Root化・脱獄スマホ狙いの攻撃
ハッキング・不正アクセスの加害対象としては、Root化・脱獄したスマートフォンが一番狙い目といえます。
- Root化…Android端末のOS改変の権利を得ること
- 脱獄…スマートフォンの機能制限を解除する行為
端末の設定を自由に操作できるメリットはありますが、制限を解除する分セキュリティは脆弱になります。通常備わっているセキュリティ設定も解除されるため、被害を受ける危険性はとても高いです。
公共Wi-Fiネットワーク経由の攻撃
パスワードなし、もしくは共有されている公共のWi-Fiネットワークもハッキング・不正アクセスの温床です。Wi-Fiネットワークそのものが不正アクセス目的の偽物である可能性があります。
また、Wi-Fiネットワークを狙った傍受や、ネットワーク経由の乗っ取り被害も想定されます。