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公開日: 2025/07/02 最終更新日: 2025/07/01
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 公開日: 2025/07/02 最終更新日: 2025/07/01

自称・一級霊媒師による性的暴行事件

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2025年6月24日、自称「芸能人専門の一級霊媒師」を名乗る男が不同意性交などの疑いで逮捕されました。

男は除霊を目的として20代女性にSNS上で接近し、女性を自宅に招いて性的暴行を加えたといわれています。

しかも男はSNS上では女性だと偽って被害者に接近していたことも明らかとなり、悪質性はより一層高まっているといえるでしょう。

このような霊的な存在を匂わせて金銭を騙し取ったり暴行を加える被害は後を絶たず、SNSで誰もが情報を発信できるようになった反面、根拠のない情報が飛び交うことも増えています。

今回は、SNS上に現れた自称「芸能人専門の一級霊媒師」による被害の全容と、SNSでの情報リテラシーについて探偵目線で解説します。

ニュース記事概要

警視庁新宿署は6月24日までに、岩手県奥州市に住む職業不詳・佐藤晋悦容疑者(28)を不同意性交などの疑いで逮捕した。佐藤容疑者は「芸能人専門の一級霊媒師」を名乗り、20代の女性Aさんに性的暴行を加えたとされる。

引用元:「身体を使ったお祓いをしないと」…自称・一級霊媒師「除霊名目で20代女性に性的暴行か」巧妙手口(FRIDAY) – Yahoo!ニュース

自称「芸能人専門の一級霊媒師」の手口とは?

今回事件を起こした自称「芸能人専門の一級霊媒師」は、どのようにして被害者女性に対して危害を加えたのでしょうか。

SNSの普及で発信者になるハードルが下がったことで、同様の事件は今後も発生する可能性がありますので、その手口を理解しておきましょう。

配信活動を行なっていた被害者女性に接近する

今回の事件で被害者となった女性は、ライブ配信活動を行なっているいわゆる「配信者」でした。

男性はライブ配信を行なっている女性に対して女性名義のアカウントで「精神的に病んだりしていないですか?」「男性の生き霊が憑いている」などといったメッセージを送りました。

被害者女性はこの女性名義からのメッセージに返信したところ、「私は実家がお寺なので見えるんです、正直今かなり危険な状態で除霊しないとマズい」とさらに返信して被害者女性の不安を煽ります。

そして「知り合いの霊媒師を紹介する」といってビデオ通話に誘導し、メッセージの送り主の女性のいとことして画面上に登場したのが自称霊媒師の男でした。

つまり、最初に女性名義のメッセージでターゲットを安心させたり会話の流れを作っておくことで、男性である自分が違和感なく接触できる土壌を巧妙に構築したのです。

ターゲットの不安感を煽り自宅に呼び寄せる

これまでのメッセージで不安感を煽られた被害者女性は霊媒師役として現れた男の言うことも素直に聞いてしまうようになっていました。

また、これまでの女性名義での連絡によって安心感を抱かせるだけでなく、「芸能人専門の霊媒師」という肩書きを使うことで配信活動という人前に出る人が持つ自己顕示欲を焚き付けてさらに話を聞かせるようにする狙いもあります。

こうして「霊が憑き過ぎてあなたの顔が見えない」「対面で直接除霊するしかないので家まで来てくれ」という一見怪しい言葉も信じてしまい、男性は岩手県の自宅から被害者女性の住む東京都新宿区まで向かうこととなり、交通費も女性が支払いました。

男性は女性をベッドに座らせると「体を使ったお祓いをする」と女性に伝え、女性が接触を拒否すると「自分だって好きでやっているわけじゃない」「君のために来たのに死んでもいいのか」といった言葉をかけて女性が拒否できない状況を構築し、暴行におよびました。

インターネット・SNS上の情報への向き合い方

今回被害を受けてしまった女性は、いきなり送られてきた「霊が憑いている」といった内容のメッセージを素直に信じてしまったことがすべての始まりだったといえるでしょう。

このような荒唐無稽な話であっても信じてしまうのが現代のSNSの恐ろしさです。

根拠のないSNSの情報を信じてしまう理由

SNS上ではさまざまな立場の人が気軽に情報を発信できるようになっていますが、その中には裏付けが特にないものも多いです。

近年では「陰謀論」と呼ばれる類の論説がSNSを中心に注目を集めています。

「政府は裏で〇〇している」「世界を裏で操る□□という存在がいる」などの話がありますが、これらの内容を裏付ける証拠は特に示されていないことも多いです。

また、証拠として示されたものも公共性に欠ける内容だったり恣意的な解釈によって証拠とされている場合もあります。

それでも真偽不明の情報を信じてしまう人が後を絶たない理由としては、同じ意見に同調する人の声が多くなれば、疑わしい話でも次第に「本当なのではないか」と信じてしまう「エコーチェンバー現象」という心理的な働きが作用しています。

今回の自称霊媒師の男の事件においても、偽の女性名義で霊的な存在を匂わせて話を展開し、より権威性の高い霊媒師という存在を登場させて話を補強することで、霊的な存在が実在すると思わせることができてしまうのです。

SNS上の真偽不明の情報に惑わされないためには?

SNS上で見かけたり伝えられる情報は、安易に触れてしまうと嘘の話でもまるで本当だと信じてしまう可能性があります。

特に近年のSNSはおすすめ投稿の表示機能が発達しており、一度見た投稿に関連する内容がどんどん流れてくるようになってしまうので、上述の「エコーチェンバー現象」が生じやすくなっている状況です。

そうならないように、下記のことに気をつけましょう。

  • 「常に疑う」姿勢を持つ…本当にこの情報は正しいのかと裏取りを行なうことを習慣づける
  • 感情的にならない…不安や怒りといった感情の揺らぎは正常な判断力を鈍らせるので情報と向き合う時の心理に注意
  • シェア・拡散の前に立ち止まる…安易に情報を広げてしまうと誤情報の拡散に加担してしまうことも
  • 「見たい情報」だけ見ていないか…無意識の内に自分の「こうあって欲しい」という思いに沿う投稿だけを見てしまっていないか確認する

常に意識すべきなのは「正しい情報源からの情報か」「発信者は誰なのか」といった姿勢で情報に向き合うことです。

霊的な目に見えない存在に関する話であれば、なおさらどんな人が言っているのかを確認したり、不安にさせる事ばかり言っていないかといった要素は冷静に見極める必要があります。

探偵はどう読む?

新聞を読む探偵のイラスト

このような事件の加害者は被害者の「承認欲求」や「不安」につけ込むます 。
今回の事例でも、配信者という承認欲求の強い立場の人を狙い「芸能人専門」という言葉で特別感を演出し、霊的な恐怖で不安をあおりました。
重要なことは「自分は騙されない」という過信を捨てることです。
洗脳は知識や学歴に関係なく、誰でも被害者になりえます。 怪しいと感じたら、一人で判断せず、必ず複数の信頼できる人に相談しましょう。
当事務所にご連絡いただければ、経験ある相談員が対応します。

監修者・執筆者 / 山内

1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ

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