ストーカーとは、特定の相手に恋愛感情や好意を持ち、その感情が満たされなかった恨みからくる感情を度が過ぎた迷惑行為を繰り返すことで満たそうとする行為です。
なかでも近年、SNSやネットの急速な普及に伴い【GPSを悪用したストーカー行為】が急増していることはご存知でしょうか?
こういった実情を踏まえ令和3年にはストーカー規制法が改正されましたが、GPSを悪用したストーカー行為は年々手口が多様化しています。
被害を最小限に抑えるためにはGPSを悪用したストーカー被害の実態をきちんと知り、そのうえで適切な相談先に相談することが大切です。
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ストーカーというと、つきまとわれたり待ち伏せされたりするイメージがありますが最近では、GPS機器を使って相手の行動パターンを探る手口もあり、怪しい人の姿が実際に身辺にいなくても安心はできません。
ただGPS機器は小型で目立たないものが多く、発見するどころか気がつかないことがほとんどです。
GPS機器をひそかに設置する手口として以下のようなものがあります。
GPS機器に気づかないまま日常生活を送れば行動パターンや現在の居場所などが特定されてしまいます。
では、こういったGPS機器にいち早く気がつくためにはどうすれば良いのでしょうか?
小さくて目立たないタイプのGPS機器は意識して確認しないと気がつくことができない可能性が高いです。
こまめに確認して不審な機器に、すぐに気づけるようにしておきましょう。
郵送物やプレゼントは送り主を必ず確認してから受け取りましょう。
不安なときは受け取りを拒否することが大切です。念のため不審な機器がついていないか確認する習慣も付けておきましょう。
位置情報サービスはさまざまなアプリに使われていますが、アプリ使用時のみ位置情報サービスをオンにして使っていないときはオフにしましょう。
こまめにスマートフォンを確認して、知らないアプリや使っていないアプリがあればアンインストールする習慣をつけましょう。
以上の対策をしても自分で発見が難しいときや不安や違和感がある場合は、専門家に相談することでGPS対策や盗聴対策に関する専門的な助言や調査が提供されるので検討しましょう。
GPS機能の発達により、ストーカー行為の手口も巧妙化しており、殺人事件に発展するケースも残念ながら発生しています。
以下、日本国内で起こったGPSを悪用した代表的なストーカー殺人事件5つをご紹介します。
これらの事件はいずれも、GPS機能が巧みに悪用され、被害者の命が奪われたという点で悲惨なものです。
ストーカー被害を防ぐためには、日頃から周囲に気を配り、おかしいと感じたらすぐに警察に通報することが重要です。
25歳女性が元交際相手にストーキングされ、自宅マンションで刺殺された事件です。
【犯行手口】
犯人は被害者の車にGPS装置を取り付け、行動を監視していました。その後、被害者を拉致・監禁し、暴行を加えたうえで殺害しました。
25歳女性が元交際相手にストーキングされ、自宅マンションで刺殺された事件です。
【犯行手口】
犯人は被害者の携帯電話にGPSアプリをインストールさせ、行動を監視していました。その後、被害者宅マンションに侵入し、殺害しました。
30歳女性が交際相手だった男性にストーキングされ、自宅マンションで扼殺された事件です。
【犯行手口】
犯人は被害者のスマートフォンにGPSアプリをインストールさせ、行動を監視していました。その後、被害者宅マンションに侵入し、殺害しました。
49歳女性が交際相手だった男性にストーキングされ、自宅マンションで包丁で刺殺された事件です。
【犯行手口】
犯人は被害者の車にGPS装置を取り付け、行動を監視していました。その後、被害者宅マンションに侵入し、殺害しました。
31歳女性が元交際相手にストーキングされ、自宅マンションでハンマーで撲殺された事件です。
【犯行手口】
犯人は被害者のスマートフォンにGPSアプリをインストールさせ、行動を監視していました。その後、被害者宅マンションに侵入し、殺害しました。
1年前まで神戸で元交際相手のA氏と同棲をしていましたがA氏の束縛の強さに嫌気がさして別れ、私は大阪市内で一人暮らしを始めました。
半年前にA氏から復縁を熱望するLINEが毎日届くようになりましたが気持ち悪くてブロックしました。
すると2ヵ月前、宛名不明の手紙が郵便ポストに届くようになりました。
読んですぐ、手紙の内容や筆跡からA氏からの手紙だと私にはわかりました。
なぜ住所を知られたのか、とても怖くて今は外を歩くことも怯えながら生活しています。
警察には手紙を持って行き相談したのですが、A氏から送られてきたという決定的な証拠がないということから動いてはいただけませんでした。
どうすれば良いでしょうか?
すぐに探偵の方に調査を開始していただきました。
すると、なぜか私のiPhoneに位置情報を共有するアプリがインストールされていることがわかりました。
調査の結果、A氏が交際中からGPS機能で私の行動を把握していて、破局後もGPSで私の新居を特定していたことがわかりました。
探偵の方に張り込みなども行なっていただき、その結果、手紙を差し出したのもA氏だということも判明して決定的な証拠を入手することもできました。
それらの証拠をもとに再び警察に行ってストーカー規制法のもと、A氏には接近禁止令が出されました。
自分でできる対策を探偵の方に教えていただき、接近禁止令が出ている間に引っ越しもしました。
今は自分でできる対策をしながらですが、以前より安心して毎日を過ごすことができています。
ありがとうございました。
2021年5月26日に公布された改正ストーカー規制法により、GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等が新たに規制対象に追加されました。
具体的には、以下の行為が規制対象となります。
近年、元交際相手等の自動車等にGPS機器をひそかに取り付け、その位置情報を取得する事案がみられるなどの最近におけるストーカー事案の実情を踏まえ、改正が行なわれました。
これらの行為に違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられます。
※ストーカー規制法改正は、被害者を守るための重要な措置です。GPS機器等を用いた位置情報の無承諾取得等に該当する行為は違法行為であり、厳しく処罰されます。
「悪徳な探偵業者」「何でも屋」「別れさせ屋」は、ストーカー規制法が改正された現在もGPSを使用して位置情報を取得している可能性があります。
GPSは主に浮気調査や不正調査など、行動パターンを把握する調査で利用されます。
では、GPSは車のどこに取り付けるのでしょうか?
車にGPSを取り付ける際には、強力な磁石を使用して固定します。実は、多くの場合、車の後方のバンパー裏の鉄製部分に設置されています。
バンパー裏は、車体の下側に隠れているため見つけにくいです。
車にGPSが取り付けられているか不安なときは、専門業者に相談し、GPS探知機を使用してGPSが取り付けられているかどうかを確認しましょう。
西日本トラブル対策専門窓口では、あらゆるGPSトラブルに幅広く対応しています。
ストーカーや嫌がらせに使用されているGPSのほとんどが、取り外し可能なものです。
GPSはバレるリスクが高まるため、基本的にGPSを何日もつけたままにしておくことはありません。
GPSトラブルを解決するためには、GPSの取り付け・取り外しをしている犯行現場を押さえることで解決できます。
GPSトラブルサポートではGPSの確認のみならず、取り付けた相手の特定、相手に関する情報収集、警察との連動や話し合いの立ち会いまでのトータルサポートも!
また、GPSの使用は以下の罪に問われる可能性があります。
ストーカーにつきまとわれていると感じたり不安になった際は、ひとりで悩まず、証拠集めの専門家である探偵に相談するようにしましょう。
プロの調査員が犯人の特定とストーカー行為の決定的な証拠を入手し、法的措置をとる場合のサポートまで幅広く対応いたします。
GPS機器を悪用したストーカー行為だということを発見した場合には、ストーカー被害やプライバシー侵害を申告する場合に証拠として使用可能な調査報告書を作成いたします。
少しでも不安なことがあれば24時間受け付けている無料相談窓口までお気軽にお問い合わせください。
執筆者 / 住本 / 2024年6月25日
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