GPSがどんどん小型化していることをご存知ですか。
最近では、コインよりも少し大きい程度のGPSも存在します。
そんな昨今、知人女性の自転車にGPSの発信機を付けて位置情報を確認し、暴行に及んだという事件が起こりました。
GPSが悪用されるケースはどんなものか、また、その対策について探偵目線で解説します。
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知人女性を暴行して殺害しようとしたとして、大阪府警は20日、堺市北区の自営業、三宅健史容疑者(46)を殺人未遂などの疑いで逮捕したと発表した。容疑者は女性に一方的な好意を抱いて付きまとっていたとみられ、「女性の自転車にGPS(全地球測位システム)の発信器を付けて位置情報を確認していた」と供述しているという。
(中略)
府警捜査1課によると、容疑者は女性がアルバイトをしていた小売店の常連客。女性の交友関係を調べるなかで交流サイト(SNS)を通じて、容疑者が一方的に食事に誘うなどしていたことが判明した。
勝手に他者の車や持ち物にGPSを取り付けることは、日本ではストーカー規制法や軽犯罪法などに抵触し、刑事罰の対象となることがあります。
しかし、最近ではGPSが小型化しており、見つからなければいいという思いで取り付ける人もいます。
GPSが犯罪に悪用される様々なケースを解説していきます。
今回の事件のように、好意をもった第三者に無断でGPSをつけられることも。
ストーカーは「相手の居場所を把握しておきたい」、「知らないことがあるのは耐えられない」というような心理で、あなたの位置情報を狙っています。
その結果、つけねらいや、最悪の場合は暴行・殺人事件になることもあります。
対象者の無防備なときを狙うためにGPSが使われる場合もあります。
その最たる事例が空き巣です。
対象者の生活リズムを把握し、留守時を狙って犯行に及びます。
経済的な利益を目的として、不正に位置情報を第三者に売られる可能性があります。
位置情報を追跡することで、「この人は何が好きなのか?」という情報を継続的に収集することが可能で、これらは貴重な情報として扱われます。
あなたの位置情報も、いつの間にか販売されているかもしれません。
小型のGPSはどこにでも取り付けられ、しかもバッテリーが長持ちするモデルも発売されています。
頻繁に取り替える必要がなく、一度取り付けられれば、最大2カ月間使用可能のものもあります。
「こんなところにも」という場所にも取り付けられる可能性があります。
GPSが取り付けられているかどうかを確かめるポイントとしては、以下の通りです。
「GPSを取り付けられたかもしれない……」と思うと、恐ろしくて気が動転してしまうかもしれません。
しかし、そこで躍起になってGPSを探してしまうと、犯人を刺激してしまう可能性もあります。
そういったときは専門機関に相談することをおすすめします。
探偵であれば以下のような調査、サポートを行うことができます。
相手はGPSを付けるほど、あなたに執着心を持っている人間です。
適切な対処法を講じましょう。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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