一般に知られていない「ダークウェブ」という環境を悪用して、個人情報の売買や違法取引が日常的に行われていることをご存じですか?
ここ最近、個人情報流出のニュースを聞くたびに「自分の情報も売られているのでは?」と不安を感じる方も多いでしょう。
そこで今回は、ダークウェブの実態やそのリスク、被害を防ぐ対策について詳しく解説します。
この記事では早期解決のための方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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ダークウェブとは、通常のインターネット(サーフェスウェブ)や検索エンジンでアクセスできない領域のことをいいます。
ダークウェブには、次のような特徴があります。
ダークウェブは簡単にいうと「インターネットの裏側」です。
誰でも簡単に利用できるわけではありませんが、普段利用するツールやブラウザよりも、ダークウェブの方が圧倒的に多いといわれています。
日本だけではなく、世界中の人たちによってネットワークは運営されています。
サイバー犯罪はダークウェブを中心に行なう可能性が高く、個人はもちろん組織ぐるみで犯罪のコミュニティの場として活用しています。
ダークウェブでは、多くの企業や個人の機密情報が取引されています。
具体的には、次のような情報が流通しており、被害は日々拡大しています。
クレジットカード情報はダークウェブ上で最も取引されるデータの一つです。
カード番号や名義人の名前、有効期限、セキュリティコード(CVV)などが盗まれ、不正利用されるケースが増えています。
主に、フィッシング詐欺やスキミング、データベースのハッキングによってクレジットカード情報が入手されます。
1件あたり数千円から数百万円で売買されることもあります。
ダークウェブでは、氏名、住所、電話番号、生年月日などの個人情報が大量に取引されています。
個人情報は、企業のデータベースがハッキングされたときに流出するケースが多く、悪意のある第三者に売買されることが多いです。
売買取引によって得た個人情報を使い、詐欺電話やなりすまし犯罪、クレジットカードの不正申請。
さらには、ストーカー被害につながる可能性もあります。
とくに、複数の情報がセットになった「フルデータ」は高値で取引されており、犯罪に悪用されやすいので個人情報を守る対策が必要です。
SNSやネット銀行、ECサイトなどのアカウント情報がダークウェブ上で取引されることも多く、乗っ取り被害が急増しています。
攻撃者はデータ漏洩で入手したIDとパスワードを利用して、不正ログインを試みます。
とくに、複数のサービスで同じパスワードを使い回している人は要注意です。
1つのサイトから流出した情報が、他のアカウントへの不正アクセスに利用される「リスト型攻撃」のリスクが高まります。
アカウント乗っ取りにより、個人情報の悪用や金銭被害が発生する可能性があるため、2段階認証の導入やパスワード管理の徹底が必要です。
企業が考案したデザインやネーミングなどの知的財産や、社内機密情報もダークウェブの取引の対象です。
競合他社やハッカーグループが、企業のメールサーバーやクラウドストレージに不正侵入して、機密文書や設計図、顧客リスト、財務データなどを盗み出します。
ランサムウェア攻撃によりデータを人質に取られ、身代金を要求されるケースも増えています。
セキュリティ対策の強化は企業として必須の取り組みです。
ニュースではあまり大きく報道されていませんが、ダークウェブに関連する被害は多岐にわたり、一度情報が流出すると完全に削除することは困難です。
ダークウェブのリスクを理解しましょう。
ダークウェブ上では違法取引が日常的に行われているため、知らないうちに犯罪に巻き込まれる危険性があります。
たとえば、違法なマーケットで取引される商品を購入した場合、それが犯罪収益に関与する行為とみなされて法的責任を問われる可能性があります。
また、違法な情報を検索したりダークウェブにアクセスしたりするだけでも、サイバー犯罪者のターゲットになることがあります。
とくに、個人情報や金融情報を不正に入手するサイトにアクセスすると、その行動履歴を監視されて、フィッシング詐欺やマルウェア攻撃の標的にされることもあります。
企業の機密情報が流出すると、顧客や取引先の信頼を失い、経営に大きな影響を与えます。
とくに、顧客データや決済情報の流出は、企業の信用を大きく損なうだけでなく、法的責任を問われる可能性もあります。
さらに、流出した情報がダークウェブ上で販売されると、競合他社や悪意のある第三者に悪用されるリスクも高まります。
サイバーセキュリティの強化は不可欠ですが、社員へのセキュリティ教育やアクセス管理の徹底など、企業全体で徹底した対策の取り組みが必要です。
ダークウェブによる被害を未然に防ぐためには、セキュリティ対策を徹底することが重要です。
個人だけではなく企業レベルでも、情報の取り扱いに注意する必要があります。
サイバー犯罪に巻き込まれないためにも、次のような対策が大切です。
強固なパスワードを設定することは、サイバー犯罪から身を守る基本的な対策のひとつです。
パスワードは、英数字と記号を組み合わせた複雑なものにして、複数のサービスで同じパスワードを使い回さないことが基本です。
また、定期的にパスワードを変更するようにしましょう。
万が一流出した場合でも被害を最小限に抑えるように、さまざまな対策が必要です。
最新のセキュリティソフトを導入することで、ウイルスやマルウェアの感染を防ぎ、サイバー攻撃への耐性を強化できます。
とくに、フィッシング詐欺の手口は巧妙化しています。
正規のサイトと見分けがつかないケースも多いため、セキュリティソフトによる警告機能を活用することが有効です。
また、不審なリンクをクリックしない、身に覚えのないメールの添付ファイルを開かないなど、日常的な行動も重要です。
自分の個人情報やアカウント情報が流出していないか、定期的に確認することも重要です。
クレジットカードの明細や銀行口座の取引履歴を定期的に確認して、不審な請求や取引がないか監視しましょう。
万が一、不正利用の兆候が見つかった場合は、速やかにカード会社や金融機関に連絡することで、被害を最小限に抑えられます。
ダークウェブに個人情報が流れていないか、確認しておくことはとても重要です。
しかし、ダークウェブは特殊な技術を要する領域のため、一般の人が独自に調査するのは困難です。
専門機関では、どういった方法で個人情報の流出を確認するのか、調べ方を紹介します。
フォレンジック調査とは、企業や組織で発生した予期せぬ出来事や不正行為を、法的証拠の収集や分析を行なう調査方法です。
メッセージや通話履歴の調査やログ解析、削除されたファイルの復元などが調査の対象です。
高度な技術を用いて、電子データから証拠を抽出するため、法的証拠として裁判時には重要な役割を果たします。
当探偵事務所でも、フォレンジック調査による分析調査を行っています。
実際にダークウェブ上に潜入して、個人情報がどこまで掲載や拡散されているのかを調査します。
一般の方がダークウェブに直接侵入して調査すると、意図せずに違法行為に関与したり悪意のあるユーザーによる攻撃を受けたりするため、非常に危険です。
ダークウェブの調査は、高度な技術知識やツールが必要です。
当事務所では、セキュリティ対策を万全に整えた環境で専門スタッフが対応します。
専門の調査機関に依頼することで、次のようなメリットがあります。
ダークウェブ犯罪に関する被害を受けた場合、適切な対処を行わないと、さらなる情報流出や詐欺被害につながる可能性があります。
専門機関に相談して、ダークウェブのトラブルを解決しましょう。
ダークウェブは、匿名性の高さから違法取引ができる場所です。
個人情報の流出やサイバー攻撃のリスクを防ぐためには、適切なセキュリティ対策を実施することが不可欠です。
当事務所では、長年の経験や知識をもとにダークウェブ犯罪調査を行っています。
個人では難しい調査や証拠集めやアフターサポートまで、対応いたします。
相談は無料です。ぜひ一度、ご相談ください。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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