
近年、「替え玉」や「なりすまし」をめぐる犯罪が多様化し、私たちの生活のあらゆる場面に影響を及ぼしています。
SNSでのなりすまし詐欺、就活や試験の替え玉、さらにはクレジットカードの不正利用まで、事件は後を絶ちません。
インターネットが普及した今、これらの犯罪は一部の人物によって行われるだけでなく、誰もが被害者や加害者になり得ます。
「自分は大丈夫」だと過信せず、替え玉やなりすましを身近な犯罪と理解し、危機感を持つことが大切です。
今回の記事では、替え玉・なりすまし事件の実態と対処法について探偵目線で解説します。
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ベトナム人による日本語試験の替え玉受験事件で、依頼者と替え玉役を仲介したとして逮捕されたベトナム国籍の男が大阪府警の調べに対し、「10人以上の依頼者の仲介に関わった」と供述していたことが捜査関係者への取材でわかった。
府警は9日、他にも替え玉受験を仲介したとして、25歳の会社員の男(東京都杉並区)を私電磁的記録不正作出・同供用と入管難民法違反の容疑で再逮捕した。
大阪府警察本部捜査関係者によると、男の再逮捕容疑は、依頼者の20歳代の女(執行猶予付き有罪判決が確定)、替え玉役の30歳代の女(同)と共謀。
昨年11月、特定技能の在留資格を得るのに必要な独立行政法人・国際交流基金の「日本語基礎テスト」の試験会場(大阪市)で、替え玉役の女が依頼者の女になりすまして在留カードを示し、受験した疑い。
試験では合格点を超えていたという。
引用元:読売新聞|日本語試験の替え玉受験、ベトナム国籍の男「10人以上の仲介に関わった」か…大阪府警が再逮捕(2025年07月09日)

オンライン化が加速する現代社会では、「替え玉」や「なりすまし」といった不正行為が巧妙かつ身近なものになっています。
以下に、代表的な事件例を紹介します。

SNSでは、他人の名前や写真を無断で使い、本人になりすます「なりすまし詐欺」が多発しています。
近年では、芸能人や著名人だけでなく、一般人をターゲットにしたなりすまし詐欺も増加している点に注意が必要です。
なりすまし詐欺では、InstagramやX(旧Twitter)で本人そっくりの偽アカウントを作成し、フォロワーから金銭を騙し取ったり、個人情報を盗み取ったりします。
多くは金銭ですが、中には信用墜落や嫌がらせ、詐欺サイトへの誘導などを目的とするなりすましも存在します。
被害に遭った人が加害者として誤解されるケースも多く、信用や評判が大きく損なわれる可能性があります。

大学入試や資格試験では、受験生に成り代わって試験を受ける替え玉受験が行われています。
2023年には、関西圏の大学で受験票を偽造し、別人が試験に臨んだ事件が発覚しました。
また、日本の試験会場では、中国人組織が中国人学生向けに替え玉受験を行う詐欺が横行しています。
替え玉受験では、顔認証を避けるためにマスクや眼鏡を使って本人になりすますなど、計画的かつ巧妙な手口が使われています。

近年の就職活動では、適性検査や筆記試験をオンラインで実施するWEBテストでの替え玉受験が問題となっています。
WEBテストは厳格に本人確認を取ることが難しいため、替え玉受験をしやすいという側面があります。
インターネットではWEBテスト代行業者も存在し、就活生が安易に依頼してしまうケースも少なくありません。
替え玉受験が発覚した場合、内定取り消しや懲戒解雇の理由となる可能性もあります。

なりすまし犯罪の中でも、最も身近なのがクレジットカードの不正利用です。
通販サイトやフィッシング詐欺によって盗まれたカード情報がダークウェブで売買され、他人になりすましてネットショッピングをする犯罪が急増しています。
犯人の多くはグループで、情報売買や不正利用を組織的に行っています。
気づいた時には、すでに高額な請求が発生していたという被害も珍しくありません。
カード会社に不正利用を報告しても、「本人が利用した可能性がある」と判断されると、補償されないケースもあります。

替え玉・なりすましの犯罪に巻き込まれないためには、個人の意識と対策が何よりも重要です。
知らない間に情報を悪用されることのないよう、普段からセキュリティ意識を高く持ちましょう。

基本ですが、日頃から個人情報の管理を徹底することは非常に重要です。
住所、電話番号、生年月日、IDなどは、ネット上に無防備に公開しないようにしましょう。
SNSのプロフィールや投稿内容から個人が特定されるケースもあるため、鍵付きアカウントや友達限定設定を活用し、情報の範囲を制限することが大切です。
また、顔画像を利用した「顔認証なりすまし」も可能なため、自撮り写真の公開にも注意してください。
インターネット犯罪は年々巧妙化しているため、オンラインでの発信には慎重さが求められます。

多くのサービスで提供されている2段階認証は、なりすまし被害を防ぐ強力な手段です。
2段階認証は「ID+パスワード」に加えて、もう1つ別の要素で本人確認を行う仕組みです。
パスワードだけでなく、スマートフォンへの認証コードや指紋・顔認証などを組み合わせることで、パスワードが盗まれたときのなりすましのリスクを大きく減らせます。
不正アクセス被害の調査では、「2段階認証を使っていなかった」「設定が不十分だった」というケースも多いため、2段階認証の設定は必ず行っておきましょう。
また、パスワードの使いまわしを避けるなど、基本的なパスワード管理にも気をつけてください。

「不正ログインをされたかもしれない」「自分のなりすましアカウントを見つけた」といった場合には、探偵に相談するという方法もおすすめです。
なりすましアカウントの出所追跡、偽造文書の解析など、専門的な知識と技術によって、見えない部分も徹底的に調査してもらえます。
探偵事務所では、情報漏洩や内部不正の事実確認、ハッキングの方法を知るためのデジタルフォレンジック調査が行えます。
デジタルセキュリティに不安のある人は、安心して過ごすためにも、ぜひ一度探偵事務所に相談してみてください。

今回の事件のように、在留カードを使ってなりすますケースは年々多くなっています。
ニセの日本語能力証明書や、在留カードを偽装する業者も存在するのです。
探偵であれば、在留資格の確認、書類の偽造確認などを行うことができます。
調査手法は多岐にわたり、以下のようなことが可能です。
また、調査後は詳細な報告書をお渡ししますので、そこから法的機関への橋渡しも行なうことができます。
替え玉・なりすましといった疑いがある場合は、ぜひ一度当探偵事務所にご相談ください。

監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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