「最初は軽い気持ちだった」「お互い割り切っていたはず」
そう思っていた不倫関係も、時間が経つにつれてさまざまなトラブルを招くことがあります。
不倫は感情のもつれや嫉妬、罪悪感、さらには社会的・法的リスクを伴う繊細な問題です。
今回は、不倫関係のもつれから生じるトラブル事例やリスク、そして問題が深刻化する前にできる対処法を詳しく解説します。
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不倫関係は、当事者の感情だけでは済まされない複雑な問題を引き起こします。
表面上は“割り切った関係”のつもりでも、状況が変わればトラブルに発展することも…。
不倫でよくあるトラブル事例を見ていきましょう。
不倫は法的に「不貞行為」として認められるため、賠償責任を負う可能性があります。
配偶者からの慰謝料請求や離婚訴訟に発展するケースは少なくありません。
例えば、Aさんは会社の同僚Bさんと不倫関係に発展。Bさんの配偶者にLINEのやり取りを見られてしまい、Aさんにも慰謝料請求が来たというケースがあります。
証拠が揃っている場合、否定することは難しいでしょう。
不倫トラブルの法的な請求は、想像以上に生活を圧迫します。
不倫によって離婚すると、財産分与や養育費の面で不利な条件を飲まざるを得ないことがあります。
不倫した側は、交渉力が弱い立場です。
不倫は「不貞行為」として、民法上の離婚理由に該当します。
不倫相手や自身が既婚者だった場合、慰謝料請求や離婚訴訟の対象です。
不倫相手からの経済的な負担に悩まされる可能性もあります。
また、不倫相手に貢いでしまい、家計が苦しくなるというケースもあります。
なかには多額の借金を抱えてしまう人もいます。
別れ話をしたら、相手が自分の「配偶者にすべて話す」と脅したり、「毎日100回以上の電話」がかかってきたりなどのケースも珍しくありません。
とくに、片方が本気になっていた場合は注意が必要です。
「裏切られた」と感じて逆上し、職場や家族に関係を暴露するなどの報復行為に出ることもあります。
中には、SNSを使って暴露や嫌がらせを行うケースも増えています。
名前を出さなくても、状況や写真などから関係者に特定され、社会的な信用を一気に失う危険があります。
上司と部下の関係で不倫関係にあった場合、職場環境を悪化させる原因になります。
不倫相手から「同意のない関係だった」「圧力があった」と主張され、セクハラ・パワハラ問題に発展するケースがあります。
多くの企業で社内不倫は、懲戒処分の対象です。最悪の場合、降格や解雇につながることもあります。
とくに、教師や公務員など社会的な信用が求められる職業では、不倫発覚による影響は計り知れません。
不倫が原因で夫婦関係が悪化すると、その影響は子どもにも及びます。
親の険悪な関係を目の当たりにすることで、子どもは心に大きな傷を負うでしょう。
また、離婚する場合、子どもの生活環境は大きく変わります。
子どもによっては、心理的・発達的な問題が生じることもあります。
「子どものためにも離婚はしたくない」と考える夫婦も多いですが、不仲な両親の下で育つことが本当に子どものためになるかは、慎重に考える必要があります。
不倫関係にはさまざまなリスクがありますが、中でも一番大きいのが「慰謝料」です。
どちらか一方だけではなく、どちらにも慰謝料が発生する可能性があります。
相場や示談交渉の注意点を確認しておくことも大切です。
不倫による慰謝料の相場は、一般的に100万円〜300万円程度です。
ただし、慰謝料は一定額ではなく、次の状況によって金額は大きく変動します。
たとえば、数年にわたる不倫で頻繁に会っていた場合や、不倫が原因で離婚する場合は、慰謝料が高額になりやすいです。
一方、短期間の関係で別れを決意して誠実に対応すれば、慰謝料を抑えられる可能性があります。
自分のパートナーが不倫していた場合、不倫相手に対しても慰謝料を請求できることがあります。
ただし、相手へ慰謝料を請求するには、次の条件を満たす必要があります。
とくに証拠については、メールやLINEのやり取り、ホテルの領収書、写真など、不倫の事実を客観的に証明できるものが必要です。
感情的になって無理な要求をすると、かえって不利になることもあるので注意しましょう。
不倫トラブルによる慰謝料請求は、必ずしも裁判に持ち込む必要はありません。
状況によっては、示談で解決することも可能です。
示談交渉するときは、次の点に注意しましょう。
きちんとした「示談書」を作成することが重要ポイントです。
口約束だけでは、後から「言った・言わない」のトラブルになりかねません。
専門家に相談して適切な示談書を作成することをおすすめします。
不倫が発覚したときの対応は、その後のトラブル展開に大きく左右します。
立場別に、適切な対処法をお伝えします。
不倫が発覚したら、まずは素直に認めて謝罪することが大切です。
言い訳や嘘を重ねると、さらに信頼を失い、状況を悪化させてしまいます。
具体的な対応は、次のポイントを参考にしてください。
「もう二度としない」という言葉だけでなく、行動で示すことが大切です。
たとえば、自分から携帯のチェックを申し出たり、行動の透明性を高めたりするなど、信頼回復に向けた具体的な行動が大切です。
パートナーの不倫を知ったとき、強いショックと怒りを感じるでしょう。
しかし、感情的にならず、冷静さを保つことが重要です。
「修復したい」「離婚したい」など、自分の意思を明確にすることが大切です。
どちらにしても、相手の誠意ある対応が見られなければ、法的手段を検討する必要があるでしょう。
証拠集めの際には、プライバシーの侵害にならないよう注意が必要ですが、自分を守るためにも最低限の証拠は確保しておきましょう。
不倫関係を終わらせたいと思っても、相手が納得しないケースは少なくありません。
トラブルを最小限に抑えるために、解決へと導く具体的な対策をお伝えします。
別れを切り出す際は、次のポイントを押さえるとスムーズに進みやすいです。
「今は別れたくないけど、いつか別れるかも」といった曖昧な態度はいけません。
相手に期待を持たせることになり、問題を長引かせる原因になります。
別れを告げても執着が強く、連絡が途絶えない場合は、次のポイントを参考にしてください。
とくにストーキング行為や嫌がらせが続く場合は、「ストーカー規制法」に基づく対応を検討しましょう。
警察への相談を経て、「警告」や「禁止命令」の発令を求めることができます。
お互いを大切にしながら関係を終わらせるためには、次のポイントを参考にしてください。
とくに職場での不倫の場合、その後も顔を合わせる機会があります。
お互いに敬意を持って接することで、職場環境を守ることが大切です。
不倫に関する問題は、当事者同士での解決が難しい場合がほとんどです。
とくに、関係がこじれて感情的な対立が生じたとき、第三者の冷静な視点と専門的なサポートが欠かせません。
次のようなトラブルに発展した場合は、早めに専門家に相談することをおすすめします。
不倫トラブルでは、事実関係を明確にすることが非常に重要です。
探偵事務所では、対象者の行動調査や証拠収集を行い、裁判で有利になる資料を提供することができます。
不倫関係のもつれによるトラブルに多い、法的なリスクも最小限に抑えられます。
不倫関係は、一時的な感情や刺激から始まることが多いですが、その代償は時に想像以上に大きなものとなります。
「相手が本当に不倫しているのか確信が持てない」「慰謝料請求に必要な証拠が欲しい」といった悩みを抱えているときは、早めに専門家に相談しましょう。
当事務所は不倫の証拠収集や慰謝料請求のサポート実績が豊富です。
調査だけでなく、弁護士との連携や今後の対策アドバイスまで含めた、総合的な支援を提供しています。大きなトラブルに発展する前に、一度ご相談ください。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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