
私たちの生活において、音は切っても切り離せない存在です。
しかし、その音が「騒音」に変化すると、私たちの体や精神に深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。
本記事では、騒音が健康に及ぼす影響や対処法について解説します。
法的手段を取る際に必要な証拠の集め方も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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騒音とは、人の生活や健康に悪影響を及ぼす音のことです。
一般的に、50dB以上の音を長時間聞くとストレスになりやすいとされています。
騒音レベルのイメージを下記の表にまとめました。
| 騒音レベル | 音の例 |
| 30dB | 深夜の郊外
ささやき声 |
| 40dB | 静かな住宅街の昼間 |
| 50dB | 普通の会話
エアコンの室外機 |
| 60dB | 通常の会話
掃除機 |
| 70dB | 騒がしい夜中
大音量のテレビ |
| 80dB | 騒がしい道路
地下鉄の車内 |
| 90dB | 騒がしい工事現場
バイクのエンジン音 |
周囲の音が気になる場合は、アプリなどでdB数を測定し、騒音レベルを確認してみましょう。
加えて、「モスキート音」と呼ばれる高周波音も騒音被害に含まれる場合があります。
モスキート音とは、17kHz以上の高い周波数を持つ音のことです。
特有の甲高い音が、不快感やイライラ、頭痛などの原因になる場合があります。

騒音被害によるストレスを放置すると、深刻な健康被害に発展するおそれがあります。
騒音が健康被害を引き起こす可能性は、国内外のさまざまな研究でも指摘されています。
この章では、騒音による具体的な影響と発症する可能性のある病気を解説していきます。

音が常に気になる状態が続くと、脳が休まらず、交感神経が過剰に活性化します。
その結果、以下のような症状が現れる場合があります。
特に、夜間の騒音は睡眠の質を著しく低下させます。
日中のパフォーマンスにも大きな影響を与える可能性があるでしょう。
また、交感神経が過剰に活性化すると、ストレスホルモンが放出されます。
心拍数や血圧の上昇することで、心臓や血管・全身に影響が出る恐れがあります。

強い音や騒音に晒されると、聴覚器官に物理的な負荷がかかります。
その状態が継続すると、内耳の有毛細胞にダメージが蓄積し、下記のような疾患につながる可能性があります。
耳の奥に痛みや圧迫感を感じる、耳鳴りが慢性化しているなどの症状がある場合は、医療機関の受診を検討してみてください。

騒音から身を守るために、自分でできる対策をまとめました。
手軽にできるものから、騒音に根本的にアプローチできるものまでありますので、自分の現在の状況にあった方法で対策してみましょう。

下記のような騒音対策グッズを活用するのも有効な手段です。
1人で簡単に取り付けられる防音グッズも増えているため、手軽に対策することができます。
費用をかけずに騒音対策を行いたい方におすすめです。

防音工事は、外部からの騒音や内部からの音漏れを軽減・遮断するために行う工事です。
音の伝わり方そのものを変えられるため、騒音問題を根本的に解決できます。
ただし、工事費用や施工範囲によっては高額になる場合もあります。
事前の見積もりや補助金の確認などを行いましょう。

騒音の原因が明確になっている場合は、相手方と話し合うのも有効な手段です。
騒音が発生する具体的な時間帯や音の種類などの詳細を伝えれば、相手も理解しやすくなります。
直接話し合うことに抵抗を感じる場合は、管理会社や自治会などへの相談も視野に入れてみましょう。

上記の対応を行っても騒音が改善されない場合は、法的措置を検討するのも一手です。
被害の証拠を集めて弁護士に相談し、騒音が「不法行為」に該当するか判断を仰ぎましょう。

騒音トラブルの法的措置を行う際は、下記の2点を証明する必要があります。
この章では、この2点を証明できる証拠を紹介していきます。

騒音被害の詳細を記録したメモ・日記は、騒音の「頻度」と「継続性」を証明する証拠として活用できる可能性があります。
ただし、主観的な内容ばかりだと証拠能力が低いと判断されかねません。
下記の点に留意することで、証拠として有力なメモに仕上げられます。

診断書があれば、騒音の「被害性」を客観的に証明可能です。
精神的苦痛や身体的影響が明文化されるため、損害賠償請求にも活用できます。
症状に合わせた医療機関を受診し、診断書をもらうとよいでしょう。
| 症状 | おすすめの診療科 |
| 不眠・動悸・イライラ | 心療内科/精神科 |
| 耳鳴り・難聴・耳の圧迫感 | 耳鼻咽喉科 |
| 吐き気・胃痛・頭痛など | 内科/神経内科 |
| 高血圧・動悸・胸部不快感 | 循環器内科 |
また、薬の処方箋や領収書、問診票の控えなども補助資料として活用できる場合があります。
受け取った書類はまとめて保管しておき、いつでも提出できる状態にしておきましょう。

騒音の様子を記録した音声や動画も、騒音被害を客観的に証明できる証拠として活用できます。
騒音の強さや頻度・悪質性を証明できる上、加害者や意図の特定にも役立ちます。

騒音測定器やアプリで騒音を測定したデータも有力な証拠になります。
騒音を数値化すれば、第三者にも被害の程度を明確に伝えることが可能です。

同じ建物内の住人などの証言を得られれば、「虚偽の訴えではない」と信用される可能性が高くなります。
証言を陳述書として文書化すれば、正式に証拠化できるため、裁判でも有利に立ちやすくなるでしょう。

騒音トラブルは、心身の健康を損なうおそれのある深刻な問題です。
しかし、「自分が神経質なだけかもしれない」と我慢してしまうケースも少なくありません。
1人で悩まず、まずは周囲の信頼できる相手に相談し、早めに対策を行いましょう。
また探偵なら、騒音測定器による証拠収集や、第三者の証言を集めることができます。
快適な生活を取り戻すために、今できることから始めてみてください。

監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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