
一般にストーカーと聞くと、つきまといや待ち伏せの被害を想像する人が多いでしょう。
しかし最近では、GPS機器を違法に使用して、対象者の行動を盗み見る手口も出てきており、注意が必要です。
2021年8月のストーカー規制法の改正により、相手の承諾を得ずにGPS機器等で位置情報を取得したり、相手の所有する物や車にGPS機器などを取り付けたりする行為は、処罰の対象となります。
この記事では、車や所持品などに違法にGPS機器を取り付けられ、位置情報を盗み取られることの危険性や、その予防策についてまとめました。
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ストーカー規制法違反の疑いで逮捕されたのは、熊本市東区八反田に住む自称・派遣社員の木村公俊容疑者(37)。
警察によると、木村容疑者は2025年6月ごろから9月ごろまで、20代の知人女性の車にGPS機能が付いたスマートフォンを取り付け、女性の位置情報を取得するストーカー行為をした疑いが持たれている。
調べに対し、木村容疑者は容疑を認め、「女性のことが好きで、知りたい気持ちを抑えきれなかった」と供述しているという。
警察は、木村容疑者の自宅からストーカー行為に使用されたとみられるスマートフォン21台やタブレット端末3台、ノートパソコン1台などを押収した。
木村容疑者は位置情報が分かるアプリを入れたスマートフォンを女性の車に設置し、居場所を把握していたとみられていて、警察は余罪があるとみて、押収した機器を解析するなど調べている。
引用元:FNNプライムオンライン|「知りたい気持ちを抑えきれなかった」位置情報を取得したストーカー行為の疑いで男(37)を逮捕 自宅からスマホ21台なども押収【熊本発】(10月20日)

他人に位置情報を盗み取られることは、プライバシーが侵害されるだけではなく、以下のようなさまざまなストーカー行為に発展する可能性があります。
本章では車の位置情報をとられる危険性について、解説していきます。

車にGPSを取り付けられると、職場や自宅などが特定される恐れがあります。
GPS情報から生活圏が特定されると、
などのさまざまなストーカー行為につながる可能性があります。

GPS機器により、対象者のリアルタイムの位置情報をストーカー加害者に把握されてしまいます。
対象者が「今、どこにいるのか」という情報がストーカー加害者に知られることにより、移動先での待ち伏せ、見張り、つきまとい行為を受ける危険性が高まります。

位置情報を盗み取られることにより、自宅や職場の場所だけではなく、対象者が頻繁に訪れる場所なども特定されてしまいます。
これにより、対象者の生活パターン(出勤・退勤時間、よく行く場所など)をストーカーに知られてしまう可能性があり、さらなるストーカー行為に発展する場合があります。

最近のGPS機器は小型で目立たないものも多く、注意して確認しなければ気づけない場合もあります。
また、近年はスマートフォンのアプリを使用して位置情報を取られるケースも頻発していることから、自身のスマートフォンやアプリの管理にも注意しましょう。
違法に取り付けられたGPS機器を早期に発見するために、以下のポイントに注意しましょう。

ストーカー被害に遭った際は、速やかに警察に相談する必要があります。
しかし警察は事件性があると判断されないと、捜査に乗り出せないこともあるため、警察への相談に迷うようなケースは、ぜひ探偵に相談・依頼することをおすすめします。
探偵ができることは以下の通りです。

車や所持品から身に覚えのないGPS機器を見つけても、「加害者が誰かわからない」という場合もあります。
加害者が特定できない場合、警察は警告や禁止命令を出すことができません。
探偵であれば、プロによる身元捜索の調査スキルを駆使し、加害者の身元を特定することができ、それによって速やかに警察への対応に繋げることができます。

警察に動いてもらうためには、「ストーカー被害を継続して受けているという証拠」を示す必要があります。
位置情報を盗み取られているケースでは、他にもストーカー行為(待ち伏せやつきまといなど)を受けている場合が多いです。
しかし、待ち伏せやつきまとい、押しかけ、見張りなどの行為は、証拠が残りにくく、被害者本人だけの力で証拠収集を行うのは、負担が大きいでしょう。
そのため、探偵に依頼することで、安全かつ確実にストーカー被害の証拠を収集することができるのです。

GPS機器は自転車や車といった移動手段に使うものに取り付けられたり、バッグやコートに忍ばされることもあります。
近年はGPS機器の小型化も進み、容易に取り付けられ、かつターゲットに気づかれにくくなっています。
知らず知らずのうちに、自らの位置情報を取られている可能性はゼロではありません。
特に車という、遠くまで行くことができる移動手段にGPS機器を取り付けられると、ストーカーから逃げるときにどこまでも追いかけてくる可能性もあります。
だからこそ、誰によって・どのように・位置情報を取られているかということを解明するための動きが必要になります。
探偵であれば、「少し違和感を覚えるけど警察に相談していいかわからない」といった段階のご相談にもお応えできます。
一人で抱え込まず、当探偵事務所にご相談ください。

監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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