2020年8月に和歌山県の海岸にて互いの手首が縛られた状態の男性2人の遺体が発見され、その5年後の2025年3月11日に2人に自殺教唆を行なった疑いで、当時占い師として活動していた女性が逮捕されました。
男性2人はこの女性に対して献金を行なっていたとも言われており、女性を信奉していた上に一種の洗脳状態にあったということが伺えます。
このように、洗脳状態にされてしまうと正常な思考をしていれば行なうことがない行動であっても行なえてしまうのが恐ろしい点です。
洗脳を受けてしまうリスクはどのようなところに存在し、被害を回避するためには何が必要になるのでしょうか。
この記事では、和歌山県で起きた占い師による自殺教唆事件を探偵目線で解説しながら、洗脳による被害を受けないための対策方法をご紹介いたします。
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5年前、和歌山県内の海岸で男性2人がお互いの手首を縛った状態で自殺しているのが見つかり、警察は自殺をそそのかしたとして、当時占い師として活動していた62歳の女の容疑者ら2人を逮捕しました。死亡した2人は容疑者の信者で、献金などをしていたとみられていて、警察が詳しいいきさつを調べています。
そもそも、男性2人が占い師に自殺教唆を受けて、それを実行してしまうほどに信奉するまでに一体何が起きたのでしょうか。
今回の事件の背景にあった事情を読み解いていきます。
この亡くなった男性2人と女性の出会いは、2008年頃と言われています。
警察によると、女性の行なうスピリチュアルカウンセリングを受けたところからすべての関わりが始まったということです。
その頃から女性との関わりを持ち、近隣の住民からは「新興宗教に入っている」と言われるほどに、周囲から見ても様子の変わり方は明らかだったと思われます。
被害に遭った男性の1人はオーディオ機器の会社を経営しており、2014年に会社を設立したものの2016年に社長職を辞任しています。
その時に知人に向けて「寺崎という女に会社を乗っ取られそうだ」という発言を残していました。
この寺崎という女性は、占い師として活動していた濱田容疑者と共に逮捕された2人の内の1人である寺崎佐和子容疑者であり、社長だった男性の自殺後に遺書を偽装して社長職に就いたとされています。
このように、女性による洗脳の魔の手は、会社の経営という簡単に明け渡してはならない部分にまで迫っていたことがわかります。
占い師であった女性に入信した男性2人ですが、自殺を行なうほどにまで思考を女性に掌握されてしまっていました。
女性は男性2人に対して「命を捨てて悪いものを取り除く」と伝えて自殺を指示したと言われており、最初は占い師の女性と容疑者の内の1人、そして亡くなった男性の2人の計4人で一緒に自殺する計画を立てていたと言われています。
しかし、結果的に自殺してしまったのは男性2人だけとなってしまい、女性達はそのまま生存することになりました。
その後、男性の内の1人が所有していた土地と建物の権利が逮捕された占い師の女性の親族の名義に変わっていたと言われています。
おそらく逮捕された容疑者の女性3人は、洗脳によって男性達の持つ会社や不動産といった財産を掌握するために動いていたと考えられるでしょう。
今回のような洗脳被害のニュースを聞いても「自分には縁のない話だ」と思ってしまう人もいるでしょう。
しかし、洗脳被害はタイミングが噛み合ってしまえばどんな人でも影響を受ける可能性が非常に高く、対策が必要な事案です。
洗脳の被害を受けないためには何が必要なのか、解説していきます。
洗脳被害を受けないために気をつけるべきなのは、自分自身の気持ちが落ち込んでいるタイミングで優しい言葉をかけてくれる人です。
家族や親族であれば洗脳を受ける可能性は少ないかもしれませんが、関係性が薄く他人に近付けば近付くほど注意が必要になっていきます。
そのように関係性が遠い人が優しくする理由は基本的にはありませんし、関係性の薄い人に情を寄せる理由は薄いでしょう。
それなのに優しい態度を向けたり言葉をかけてくる場合は、裏に何か目的があるケースを考えるべきです。
また、優しい態度を向けられた人は「せっかく優しくしてくれたからお返しをしないと」という心理が働いてしまい、何かお礼をしようと相手との接点を作ろうとしてしまいます。
洗脳を狙う人はこの心理を熟知しているパターンが多く、この時点で術中にはめられていると考えられます。
気持ちが落ち込んでいる時ほど、関わりがない人との接触は避けた方がいいでしょう。
周りに洗脳されている人がいて、洗脳から助け出したい場合、まず重要なのは洗脳状態から無理やり解こうとしないことです。
もし洗脳されている環境から強制的に脱出させた場合、逆に洗脳を行なう人・状況を強く求めてしまうようになってしまい逆効果となります。
洗脳を解くために重要なのは、洗脳の被害者自身が洗脳状態にあることを自覚し、その状態から抜け出したいと強く思うことです。
つまり、自分自身で洗脳状態から脱出したいと思わせるアプローチが有効になります。
例えば洗脳を仕掛けてくる人の真意を認識できるように示したり、何か疑いを抱かせる要素を伝えていくなどです。
探偵であれば、洗脳を仕掛けてくる人物についてプロの調査能力を生かして徹底的に調べ上げ、その実態を明らかにします。
時には洗脳の実行者の元に潜入して情報収集したりといった手法も取りながら、洗脳解除に有効な要素を探し出します。
人の思いを変えるというのは一筋縄ではいかず、洗脳解除までの道のりは険しいものになることも十分予想されます。
もし洗脳されている人が周りにいて、救い出したいと考える場合は自分だけで行動には移さず、まずは探偵にまで相談してください。
ご依頼者様の目線に立ってお話を伺い、救い出したいという気持ちに応えられるよう全力を尽くして調査を行ないます。
本件は典型的なスピリチュアル洗脳系のトラブルです。
当事務所にも同じようなトラブルの相談が多々寄せられます。
洗脳されている状態の方は、思考力が低下、停止状態のに陥っている可能性が高いです。
洗脳解除の第一歩は、宗教から距離を置かせることです。
ただ、対象者には宗教団体から恐怖心が植え付けられており、距離を置くことに強い抵抗感を持ちます。
恐怖心をとらせる工程が難しく、無理やり連れて帰っても、また戻ってしまうことがほとんどです。
当事務所は、恐怖心を取り除くためにその団体の問題点や矛盾点を伝え、徐々に洗脳状態を解除します。
対処が早ければ早いほど、洗脳解除は容易に行えます。
ご家族や大切な人が洗脳され、悩んでいる人は当事務所にご相談ください。
洗脳解除に経験のある担当者が、対応します。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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