「私は海外で成功しました」
これは果たして本当の言葉でしょうか。
提示される資料や、口頭での説明では、何かすごいことを成し遂げたんだろうというように感じます。
しかし、あなたの疑念は晴れません。
海外での「成功」とは一体何を指すのか、そもそも本当に成功したと言える結果を残したのか、それらを調べる術を解説。
海外案件ならではの調査の難しさも、あわせてご紹介します。
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まずは、どのような指標をもって「成功」と判断するのかを明確にします。
例えば、年収、役職、会社の規模、市場シェア、社会的影響力などです。
とある海外ビジネス支援プラットフォームでは、海外事業を3年以上継続している企業を、海外事業における成功と定義しています。
成功の具体的な内容としては、以下のようなことが聞けると良いでしょう。
具体的な成功事例について、関係者へのヒアリングや文献調査を通じて、その信憑性を検証します。
上記であげた質問に加えて、困難や失敗についての質問を投げかけてみてください。
虚偽の成功者は、成功談ばかりで、現実的な失敗談を語りたがらない傾向があります。
また、将来の展望についての質問をして、それが具体的で実現可能性のある計画であるか、確かめてみましょう。
自社の技術やサービスが市場でどれだけ成功しているかを誇張し、未来の成長予測を過度に楽観的に描くことがあります。
また、虚偽の成功者は誇張した成功体験を話すことが多いです。
そのため、経歴も虚構にまみれている可能性があります。
公的な記録や関係者への照会を通じて、学歴や職歴に偽りがないかを確認します。
海外での居住期間、活動内容、関係者などを調査し、経歴に矛盾がないかを確認します。
海外だから調べようがないと言って、虚偽の受賞歴や表彰歴をでっち上げる可能性があります。
過去に訴訟や詐欺、不正行為などのトラブルがないかを調査します。
さらに裏付けを取るために、ビジネスを立ち上げた際の資金源を特定しましょう。
自己資金、融資、投資家からの出資など、資金調達の方法を明らかにします。
また、資金の流れを追跡し、不正な資金源やマネーロンダリング(犯罪によって得た収益の出どころや持ち主を隠す行為)に関与していないかを確認する必要があります。
前述したような調査を行うためには、いくつかの方法があります。
それらをひとつずつ解説していきます。
インターネットや公的なデータベースを活用して、本人が語る情報と合致しているかを確かめます。
Google、Yahoo!などの検索エンジンで、氏名(日本語、英語、現地の言語)と会社名、プロジェクト名、成功したとされる内容を組み合わせて検索します。
キーワードの組み合わせ例:
主張する会社の公式ウェブサイトが存在するか、更新されているか、実績が具体的に記載されているかを確認します。
プレスリリース(企業・組織が主にメディア関係者に向けて、コンテンツ制作しやすいように発表する公式文書のこと)がある場合は内容を精査します。
海外の主要なニュースサイト、ビジネス誌、業界専門誌などで、本人が主張する成功に関する記事が掲載されているかを確認します。
信頼性の高いメディアの報道であるかが重要です。
多くの国では、企業の登記情報(設立年、役員、資本金など)が公開されています。
主張する会社が実際に存在するか、役員として名前が載っているかなどを確認します。
海外案件に強い探偵であれば、現地に赴き、視察や関係者へのヒアリングを行うことができます。
客観的かつ信ぴょう性の高い情報を手に入れられるでしょう。
今回解説した具体的な調査手法は、提示される情報だけでなく、多角的な視点からその言葉の真偽、そして語る人物の真の姿を見極めるための羅針盤となるでしょう。
特に海外案件においては、言葉の壁や法制度の違い、情報収集の困難さなど、国内では経験しないような高いハードルが存在します。
そのため、確実な裏付けを得るには、専門的な知識とネットワークを持つ探偵事務所など、プロフェッショナルの力を借りることが有効な選択肢となります。
当探偵事務所は、24時間365日、無料相談窓口にて相談を受け付けています。
ぜひ一度、ご相談ください。
監修者・執筆者 / 山内
1977年生まれ。趣味は筋トレで現在でも現場に出るほど負けん気が強いタイプ。 得意なジャンルは、嫌がらせやストーカーの撃退や対人トラブル。 監修者・執筆者一覧へ
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